会頭コメント

平成20年度与党税制改正大綱に対するコメント
(2007/12/13)

地域経済と雇用を支える中小企業の経営意欲を後押しするものとして、本所が長年要望してきた事業承継税制改正について、取引相場のない株式等に係る課税価格の80%に対応する納税猶予制度の創設等が決定されたことは、大いに評価できる。ついては、根拠となる「中小企業の事業の継続の円滑化に資する法律(仮称)」を速やかに成立させていただきたい。

そのほか人材投資促進税制やエンジェル税制の拡充など、中小企業・ベンチャー向け支援に配慮されており、また、企業の直接資金調達の可能性を広げる証券優遇税制についても上限額が設けられたものの、延長の方針が示されたことは、産業活性化の観点から喜ばしい。

さらに、道路特定財源について、必要な道路整備を計画的に進める姿勢を示されたことは心強い。幹線道路の整備状況の格差は、地域間格差を拡大させている要因の一つにもなっており、その是正のためにも、広域かつ産業の発展に資する幹線道路整備のための財源はしっかり確保して頂きたいと思っている。

他方、法人二税の見直しについては、地方交付税の大幅削減に起因する国と地方の問題を、地方間で調整しようとするものであり、かつ、応益性の面でも問題があることから、安易に配分見直しのみで対応することには問題があると考えている。

いずれにしても、今後国会審議へと舞台が移るが、我が国の経済活性化の観点から税制改正が行われるよう強く期待する。

名古屋商工会議所
会頭  岡田 邦彦


名古屋商工会議所の入会案内