中部国際空港は、成田・関西と並び我が国を代表する国際拠点空港です。現在、旅客便が国際線30都市、国内線19都市、貨物便が9都市(2018年4月現在)とネットワークを持ち、私たちの日々の企業活動や市民生活を支える大切な役割を担っています。そして、社会経済のグローバル化の中で、日本を代表する24時間運用可能な国際拠点空港として、国際交流の促進や拡大を通じ、当地域のみならず日本の活力の維持・向上にも貢献しています。
中部地域や我が国の国際競争力を維持・強化するため、製造業を中心とした日本有数の産業圏域である当地域の空のゲートウェイ・中部国際空港には、国際拠点空港に相応しい整備が必要です。具体的には、二本目滑走路を早期に整備し、真に24時間運用可能な機能を備えることが不可欠で、名古屋商工会議所では「中部国際空港二本目滑走路建設促進期成同盟会(会長:大村愛知県知事)」に参画し、関係機関と連携を図りながら、その実現に向けて、政府等への要望活動を行っています。
こうした中、『国土形成計画(全国計画)』や『社会資本整備重点計画』、『中部圏広域地方計画』などの国の主要な計画において、中部国際空港については「完全24時間化を促進し、フル活用できるよう空港機能の充実を図る」といった文言が盛り込まれました。地元では二本目滑走路の実現に向けて、一層の需要拡大に取り組んでいます。
名古屋商工会議所は、インバウンド客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」に協力しているほか、地元行政や中部国際空港株式会社などで組織している「中部国際空港利用促進協議会(代表理事:山本名古屋商工会議所会頭ほか)」の事務局を務め、旅客・貨物の両面に亘り、各種利用促進活動を展開しています。
当協議会では、地元関係者の皆様に中部国際空港発着便の優先利用を呼び掛ける「フライ・セントレア」キャンペーンの推進をはじめ、空港交通の支援、行政や関係団体と連携したインバウンド促進事業などを実施しています。
貨物については、航空貨物の需要拡大を目的とした「フライ・セントレア・カーゴ」事業を展開し、荷主・フォワーダーへのインセンティブ付与、トラック共同輸送による(東西との分水嶺地域からの)貨物集約などに取り組んでいます。
これらの取り組みは、新規就航(LCC含む)や増便、機材大型化などの具体的成果に結びついています。名古屋商工会議所では、今後も、関係機関と連携を図りながら、利用促進事業を積極的に展開していきます。
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